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2021.10.08
「線とかたち」展 10/30-11/7
出品者は、ロシア・サンクトペテルブルグ在住、ご実家のある世田谷を行き来しつつ精力的にご活躍中の骨董商・毛涯達哉さん。(神ひとケモノ主宰)
彼との出会いは偶然でした。
たまたま、毛涯さんが扱った発掘美術品をわたしが個人的に購入したことがきっかけです。また、更に拙ギャラリーと毛涯さんのご実家が近かったということで、一度遊びに来ていただき、いろいろなお話を伺いました。
毛涯さんの実にユニークな体験を伺った後、拙ギャラリーで展示をしていただきたい!という気持ちが湧き、その旨毛涯さんにすぐお伝えしましたところ、ご快諾いただきました。
1月に発掘美術品を購入させていただき、2月にお目にかかり、秋の展示をご一緒することが決まったので、マッハスピードです!
このブログでも何度も書いておりますが、わたしが小学校の時に大好きだったNHKテレビ番組「未来への遺産」。
失われてしまった古代遺産を巡る、この番組に恋い焦がれて、将来は古代遺跡発掘をしたいと、本気で思っていた時期もありました。
残念ながら、その後は古代遺産の道とは全く異なる人生となりましたが、その憧れは常に私の心の中にあり、よって「未来への遺産」本5冊も、海外引越の際にも持ち歩き、今でも手元に大事に保管しています。
ということで、私にとっては毛涯さんとの出会いはほぼ運命と確信。
拙ギャラリーが古代発掘美術品の展示の場所になるなど、まるで夢のようです。
お客様にとっての素晴らしい展示であることが一番ではありますが、何しろ私自身が嬉しく興奮しています。
リストを見ても、メソポタミア、バビロニア、古代ローマ、エトルリア、ビザンツなどなど、幼少の私の心を憧れで満たした古代文明のネーミングが並び、出展リストを見ているだけでも、心がワクワクしてきます。
画像)把手付杯(紀元前3000年記 地中海東岸)
タイトルの「線とかたち」に関して
タイトルは私が決めたのですが、今回の考古発掘美術品展示販売に関しては、時代や国で区切りたくないなと思っていました。
というのは、時代や国で区切る展示は、他にいくらでもあるから、私と毛涯さんがタッグを組む意味は別方向で持たせたいと思ったことが一つ。
それからいわゆる骨董には独特の線があって、その線が形を作っていくのだから、時代時代の「線」を見極めることが大事という考え方があることも理由の一つでした。
それならば、古代の「線」が「かたち」を作る、そのプロセスを感じ取れる展示にしてみたら面白いのではないか?
いずれにせよ、出品される発掘考古品は、紀元前5000年くらいの縄文のものから7−12世紀のビザンツあたりと幅広く、国境も軽々飛び越えています。
その古代の「線」が「かたち」となったものに、私達はどのようなことを感じるのでしょうか?
是非会場で、実物と対峙し、感じてください。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。
*今回の「線とかたち」展の図録を会場で販売いたします。(¥3000 B6サイズ 128x182mm 厚さ6mm P64)
「線とかたち」
10月30日(土) 〜 11月7日 (日) 11:00−18:00
会場: ギャラリー久我
予約不要
DM ご希望の方はcontactより必要事項をお知らせください。
よろしくおねがいいたします。
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