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2022.05.26

[Event Report] KIMIYO WORKS 「大人のがちゃぽん。」展―幸せの余韻

映画や、お芝居を見た後、いつまでもじんわり感動に包まれていることがあります。

それらは形に残らない芸術ですが、幸せの余韻が感じられ、思いがけない時にその記憶が蘇ってきたりします。


現在開催中のKIMIYO WORKS個展「大人のがちゃぽん。」をご覧になって、「良い芝居を見た後のように、気持ちに長く残る幸わせを感じました。」とおっしゃってくださったお客様がいらっしゃいました。


「大人のがちゃぽん。」とは夢と希望の詰まった大人のための宝箱です。

宝物が一つ一つエレガントな筒状のケースに入って、それが「大人のための」がちゃぽんとなりました。


昨年の個展は平面作品がほとんどでしたが、今回は立体作品がほぼ全てを占めます。

平面は、軸装作家にあつらえてもらった掛け軸の刺繍作品、そしてアンティークの涎掛けに楽しい刺繍が施された作品の2点があるのみです。

昨年とはガラリと趣向を変えた展示となっています。


今回の作品構成は下記の通りです。


「大人のがちゃぽん。」構成作品と制作の流れ


1)仮面人形編

  →作家コメント:展示にあたって、真面目に作り始めた作品。10体を作るというチャレンジをした。




2)シューズ編 

→作家コメント:昨年の展示でシューズの形を成形するところまでは制作終了していたが、今回、がちゃぽんボックスにシューズが入ることがわかって、俄然やる気になって絲仕事を施し、形にすることができた作品。



3)操り人形編

→作家コメント:前から一度作ってみたかったアイテムだったが、今回の展示で、チャレンジすることにした作品。

物語がたくさん詰まった面白い作品ができた。パーツが多く、組み立てるまでに大変だった



4)球根シリーズ編

→作家コメント:個展タイトルに沿ったものができ始める。

ミニチュアの銅のお玉を逆に差し込んだ作品が出来上がった時に、「これだ!すごいものができた」という達成感を持てた。


5)豚と羊編

 → 作家コメント:個展タイトルにピッタリ沿ったものが自分でも腹落ちして制作できた作品

これができたことで、「大人のがちゃぽん」が自分の中で完成した



6)新橋のサラリーマンうさぎ編 

→展示最後の遊び感覚で作った抜け感のある作品

作っている時に、とても楽しく制作できた。物語も自然に出てきた



番外編 7)アンティークの紙箱にピッタリ収まったフィンガービスケットピンブローチ

 →作家コメント: 今までのアクセサリーを作ってきた流れに沿って進化させた作品

テーマはチープでポップ。

それが箱にキュッと収まっている楽しさ。



8)掛け軸 BONSAI

→作家コメント: テーマ「シノワズリー」で軸装家の方と意見の一致を見て嬉しかった。信頼しておまかせし、素晴らしい出来上がりに大変嬉しかった。



この仮面人形から最後、新橋のサラリーマンうさぎ(なぜ新橋なのか?会場でお確かめください。)で終わるこの展示は、まるでバレーの舞台のようです。


音楽に沿って、作品たちが奏でる踊りやそしておしゃべりの数々。


是非会場でこの小さな作品の声に耳を澄ませてください。


そして皆様の幸せの余韻が少しでも長く続きますように。。。


皆様のご来廊をお待ちしております。(展示は5月31日までです。)