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2026.03.27

[Event Report] スティーブのうつわと楽しむチーズの会ー美食家 エピキュリアンの愛したチーズ

[Event Report] スティーブのうつわと楽しむチーズの会ー美食家 エピキュリアンの愛したチーズ

美食は、思想から生まれる

— スティーブのうつわと楽しむチーズの会 —

先日、ギャラリーにて「スティーブのうつわと楽しむチーズの会」を三回に渡り開催いたしました。

ご参加くださった皆さま、誠にありがとうございました。

今回のテーマは

「美食家ーエピキュリアンの愛したチーズ」。

講師の河西佳子先生のお話とともに、チーズを味わいながら、

食文化の背景にある思想や歴史を辿る時間となりました。

まずは、「エピキュリアン」という言葉の意味から。

エピキュリアンとは、単なる食いしん坊を意味する「グルマン」とは異なり、

食を文化として楽しむ人、味覚だけでなく思想や精神性も含めて美食を愛する人を指します。

西洋においてその代表とされるのが、フランスの美食家 ブリア=サヴァラン。

1825年に出版された『味覚の生理学』の中で、食べるという行為を哲学的に語り、

美食を文化として位置づけた人物です。

一方、日本には 北大路魯山人 がいます。

料理人であり、美食家であり、そして陶芸家でもあった魯山人は

「料理は器の着物である」と語り、料理と器が一体となる美意識を示しました。

今回の会では、そうした美食家の精神に思いを馳せながら、

熟成や製法、背景の思想に着目したチーズを味わいました。

 

今回ご紹介したチーズをご紹介します。

■ Cremeux de Bourgogne (BIO チーズ) 白カビタイプ フランスブルゴーニュ

■ Santino (De ‘Magi熟成)ウォッシュタイプ イタリアトスカーナ

■Pecollino Aromatico (De’Magi熟成)羊乳チーズ イタリアトスカーナ

■ Comte’ (AOP BIOチーズ)8ヶ月 ハードタイプ フランスジュラ地方

■Tomme des croquants   セミハードタイプ フランス南西部アキテーヌ地方

■ Fourme au Sauternes  (Maison Lorho熟成) ブルーチーズ フランスオーベルニュ地方

■Brebis des Basque(BIOチーズ)羊乳チーズ フランスバスク地方

■Époisses(修道院系チーズ)ウォッシュタイプ フランスブルゴーニュ地方

 

さらに今回は、

熟成に焦点を当てたチーズや、

**BIOチーズ(有機農法によるミルクから作られたもの)**など、

多様なチーズを味わう機会となりました。

そして、その味わいを支えたのが

スティーブ・ハリソンのうつわです。

土の質感、静かな佇まい、そして手に取ったときの確かな存在感。

料理を盛ることで、器は単なる道具ではなく、

味覚の体験を深める舞台のような役割を持ちます。

魯山人が語ったように、

料理と器は互いを引き立て合う関係にあります。

チーズという食文化と、

スティーブ・ハリソンのうつわという美術作品。

それらが一つのテーブルの上で出会うことで、

ギャラリーは小さな文化のサロンのような場になります。

味覚を楽しむだけではなく、

その背後にある歴史思想や文化に触れること。

それこそが、エピキュリアンの楽しみなのかもしれません。

また次回、皆さまとご一緒できることを楽しみにしております。

 

今回のチーズ(カット前)

 

 

 

 

 

チーズプレート